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綿の下着の選び方|肌がゆらぎやすい人の素材・縫い目・タグの見方

綿の下着は、汗を吸いやすく、肌ざわりがやわらかいことから、季節の変わり目や乾燥する時期など肌がゆらぎやすいときに選ばれることの多い下着です。ただ、「綿100%」と書かれていても、肌に当たるのは生地だけではありません。素材の表示と、縫い目・タグ・ゴム・レースの見方をまとめました。

更新日 編集 株式会社白鳩

白い木のテーブルの上に、生成りの綿のショーツ、オフホワイトの綿のノンワイヤーブラ、淡いグレーのリブ編みのキャミソールをたたんで並べ、綿花の枝を添えたイラスト

このページでわかること

  • 綿・シルク・モダール・レーヨン・化学繊維の比較
  • 「綿100%」と「綿混」の違いと、タグの表示の読み方
  • 縫い目・タグ・ゴム・レースの当たりの見方
  • 洗濯で気をつけることと、かゆみや赤みが出たとき
もくじ
  1. 綿の下着が選ばれる理由と、見落としやすいところ
  2. 綿・シルク・モダール・レーヨン・化学繊維の比較
  3. 「綿100%」と「綿混」、タグの表示の読み方
  4. 編み方で変わる肌ざわり
  5. 縫い目・タグ・ゴム・レースの当たり
  6. ショーツ・ブラ・インナー、アイテム別に見るところ
  7. 洗濯で気をつけること
  8. かゆみや赤みが出たとき
  9. よくある質問

綿の下着が選ばれる理由と、見落としやすいところ

綿の下着の良さは、汗や水分を吸いやすく、表面がやわらかいことです。ショーツのクロッチ(股の当て布)に綿が使われることが多いのも、肌に直接ふれる場所だからです。

一方で、下着は生地だけでできているわけではありません。ウエストや足口のゴム、縫い目、洗濯表示のタグ、レースの飾り、ブラの肩ひもやホック。肌のかゆみやこすれが気になる人ほど、素材の名前と同じくらい、つくりを見ることが大切になります。

綿は汗を吸いやすい反面、乾くのはゆっくりです。たくさん汗をかく日や運動する日は、乾きやすい素材と使い分けると過ごしやすくなります。

綿・シルク・モダール・レーヨン・化学繊維の比較

肌ざわりの好みで選ばれやすい素材を並べました。どれが合うかは人によって違うので、着け心地とお手入れの手間を見比べる目安にしてください。

素材肌ざわり汗・湿気お手入れ
綿(コットン)やわらかく、なじみやすい。編み方で厚みや伸びが変わるよく吸うが、乾くのはゆっくり家で洗いやすい。縮みやすいものは乾燥機に注意
シルク(絹)なめらかで軽い。光沢がある湿気を吸ったり出したりしやすい摩擦・日光・汗に弱い。手洗いや陰干しが多い
モダールとろみがあり、しっとりなめらか湿気を吸いやすいぬれると弱くなりやすい。やさしく洗う
レーヨンさらっとして光沢がある湿気を吸いやすいぬれると縮んだり弱くなったりしやすい
化学繊維(ナイロン・ポリエステルなど)薄く、なめらかなものが多い水分をあまり吸わず、乾きやすい丈夫で乾きやすい。熱に弱いものもある

モダールやレーヨンは、木材パルプなどを原料にした再生繊維で、綿と混ぜて使われることもよくあります。綿だけのものより、とろみのある肌ざわりになります。素材ごとの特徴とお手入れは、下着の素材の特徴とお手入れでも一覧にしています。

「綿100%」と「綿混」、タグの表示の読み方

下着の素材の表示は、家庭用品品質表示法にもとづく消費者庁の「繊維製品品質表示規程」で決められています。下着には、使っている繊維の組成と、家庭での洗濯などの取り扱い方法、表示した会社の名前と連絡先を表示することになっています。

タグを読むときのポイント

  • 繊維の名前は決まった言葉で書かれる:綿は「綿」「コットン」「COTTON」、絹は「絹」「シルク」「SILK」のように、使ってよい言葉が決まっています。
  • 割合はパーセントで書かれる:「綿 95% ポリウレタン 5%」のように、使っているすべての繊維の割合が書かれます。割合の大きいものほど、肌ざわりの中心になります。
  • 部位ごとに分けて書かれることがある:「本体」「レース部分」「ゴム部分」のように分けて表示できます。「本体 綿100%」なら、綿100%なのは本体の生地です。
  • 「100%」には細かな決まりがある:100%と表示するときの許容範囲や、飾りや補強の糸など、ごく少ない部分を割合の計算から除く場合の扱いも決められています。

商品名に「綿100%」とあっても、多くの場合は本体の生地のことです。ゴムや縫い糸、レースまで綿とは限りません。肌に当たる部分が気になるときは、タグや商品ページの素材欄で、どの部位が何でできているかまで確かめてみてください。

「綿混」は、綿にほかの繊維を混ぜたものです。ポリウレタンが数%入ると伸びがよくなり、体に沿ってずれにくくなります。肌の当たりは、素材の割合だけでなく、締めつけの強さや生地の厚みでも変わります。綿100%にこだわりすぎず、こすれにくさ・締めつけの少なさもあわせて選ぶのがおすすめです。

編み方で変わる肌ざわり

同じ綿でも、編み方で着け心地は変わります。下着によく使われる編み地は次のとおりです。

  • 天竺(てんじく):Tシャツのような薄くて軽い編み地。さらっとしています。
  • スムース:表も裏もなめらかで、厚みがある編み地。型くずれしにくく、肌ざわりがやわらかです。
  • リブ編み:縦にうねが出る編み地。横によく伸びるので、体に沿いながらも締めつけ感が出にくくなります。
  • ガーゼ:平織りの薄い布を重ねたもの。空気を含んでふんわりしていて、ショーツやパジャマにも使われます。

肌がこすれやすい人は、表面がなめらかなスムースや、伸びのやわらかいリブ編みが合うことがあります。毛羽立ちが気になるときは、糸の細いものや、表面を整えた生地を選ぶと当たりが変わります。

縫い目・タグ・ゴム・レースの当たり

綿の生地でも、かゆみやこすれが気になるときは、まず次の部分を見直してみてください。

部分気になりやすいこと選ぶときに見るところ
縫い目厚みのある縫い代が、脇やおなか、足のつけ根に当たる縫い代が外側に出ている「外縫い」、縫い目の少ないもの、平らに縫ったもの
タグ洗濯表示のタグの角や縫い付け部分がチクチクするプリントで表示したタグなし、やわらかい素材のタグ
ゴムウエストや足口、ブラのアンダーの跡、こすれゴムが生地でくるまれているもの、幅が広く締めつけが分散するもの、ゴムを使わず生地を切りっぱなしにしたもの
レースレースの縁が肌に当たる肌に当たる側に裏布があるもの、飾りの少ないもの
ブラの金具・肩ひもホックやアジャスター、肩ひもが当たるホックの裏に当て布があるもの、ノンワイヤー、肩ひもの幅が広いもの

タグがチクチクするからといって切り取ると、洗濯表示が分からなくなるうえ、切り口が硬く残ってかえって当たることがあります。気になるときは、はじめからタグのないものや、表示を生地にプリントしたものを選ぶと安心です。

ショーツ・ブラ・インナー、アイテム別に見るところ

同じ「綿の下着」でも、アイテムによって綿が使われている場所や、気をつけたいところが違います。

アイテム綿が使われやすい場所あわせて見るところ
ショーツ本体の生地、クロッチウエストと足口のゴムの当たり、股上の深さ、縫い目の位置
ブラジャーカップの内側、本体の生地ワイヤーの有無、ホックの裏の当て布、肩ひもの素材と幅
キャミソール・肌着本体の生地全体脇の縫い目、首まわりのテープ、タグの位置
カップ付きインナー本体の生地カップのパッドの素材、アンダーのゴムの強さ

ショーツは、本体がナイロンなどでも、肌に直接ふれるクロッチだけは綿というものが多くあります。本体も綿がよい方は、「本体 綿100%」のように本体の素材まで確かめましょう。ゴムの当たりが気になる方は、足口が生地でくるまれたものや、ゴムを使わず縁を切りっぱなしにしたものが選択肢になります。形や股上の選び方はショーツの選び方で紹介しています。

ブラジャーは、カップの形を保つためにナイロンやポリエステル、ポリウレタンなどを使うことが多く、綿100%のものは多くありません。綿の肌ざわりがほしいときは、カップの内側や肌に当たる面に綿を使ったもの、綿のスムースやリブ編みでつくったノンワイヤーブラやハーフトップを探すと見つけやすくなります。

キャミソールや肌着は、綿100%のものを選びやすいアイテムです。ブラの上に重ねれば、ブラのレースや金具が服にこすれるのを防ぎ、汗も吸ってくれます。ブラとキャミソールの違いや透けにくい選び方はキャミソールの選び方にまとめています。

洗濯で気をつけること

綿の下着は家で洗いやすい素材ですが、洗い方で肌ざわりは変わります。

  • すすぎを十分に:洗剤の残りは、肌ざわりがごわついたり、白いものが黄ばんだりする原因になります。洗濯物を詰め込みすぎず、すすぎの回数を増やすのもひとつの方法です。
  • 柔軟剤や香りの強い洗剤は、合うか確かめながら:肌の感じ方には個人差があります。使い始めてかゆみが出たときは、使うのをやめて様子を見てください。
  • 新しい下着は、一度洗ってから:洗濯表示に従って一度洗ってから着ると、つくる工程で生地に付いたものが落ち、肌にもなじみやすくなります。
  • 乾燥機と直射日光は表示を見てから:綿は縮みやすいものがあり、ゴムに使われるポリウレタンは熱や日光で傷みやすい素材です。洗濯表示に「陰干し」とあるものは、その指示に従ってください。

洗い方の基本は下着の取り扱い方と洗濯方法、替えどきは下着の買い替えの目安で紹介しています。

かゆみや赤みが出たとき

下着を着けていてかゆみや赤みが出たときは、まずその下着を使うのをやめ、肌に当たっていた場所を見てみましょう。ゴムの跡、縫い目の位置、肩ひもの下など、場所によって原因の見当がつくことがあります。

製品評価技術基盤機構(NITE)は、下着を着けて肩から背中に皮膚炎が出た事例を調べています。医療機関のパッチテストでは、ナイロン製の肩ひもに陽性反応が出て、分析すると肩ひもの染色に使う助剤の成分が見つかりました。NITEは、事故を防ぐために、消費者は異常が現れたら使うのをやめて医療機関にかかるよう呼びかけています。この下着の洗濯表示には陰干しの注意書きもあったと報告されています。

かゆみや赤み、かぶれが続くときは、自己判断で続けず皮膚科に相談してください。アトピー性皮膚炎などで治療中の方は、医師の指示を優先してください。下着の素材は着け心地のための工夫で、肌の症状を治すものではありません。

素材や形の悩みは下着のお悩みQ&A、寝るときの下着は寝るときの下着Q&A、締めつけの少ないブラはノンワイヤーブラの選び方もあわせてご覧ください。

綿100%のショーツの一覧を見る

よくある質問

綿100%のショーツは、ゴムの部分も綿ですか?

多くの場合、ゴムには伸び縮みする別の素材が使われています。タグの表示は「本体」「ゴム部分」のように部位ごとに分けて書かれることがあるので、どこが綿100%なのかを確かめてください。

「綿混」と「綿100%」はどちらが肌にやさしいですか?

どちらが合うかは人によって違います。綿100%は綿の肌ざわりをそのまま感じられ、ポリウレタンなどを少し混ぜた綿混は伸びがよく体に沿います。締めつけやこすれが気になる人には、綿混のほうが楽に感じることもあります。

シルクの下着は敏感肌に向いていますか?

シルクはなめらかで軽い肌ざわりが好まれる素材ですが、摩擦や日光、汗に弱く、手洗いが必要なものが多い素材です。肌への感じ方には個人差があるので、まず1枚試して、着けた感じとお手入れの手間で決めるのがおすすめです。

綿の下着を着けていても、かゆくなるのはなぜですか?

生地以外の部分(ゴム、縫い目、タグ、レース、肩ひもなど)が当たっている、汗で蒸れている、洗剤が残っている、などいろいろな理由が考えられます。かゆみや赤みが続くときは使うのをやめ、皮膚科に相談してください。

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