このページでわかること
- 寝るときの服装の基本は「リラックスできて、寝返りしやすく、汗や温度に合うもの」
- 綿・ガーゼ・パイル・フランネル・サテン・スムースの肌ざわりと季節の向き不向き
- ゆとり・ウエスト・縫い目・前開きかかぶりかなど、形とサイズのチェックポイント
- ジャージやスウェット、日中の服のまま寝るときに気をつけたいこと
もくじ
- 寝るときの服装で大切な3つのこと
- パジャマに着替える3つの理由
- 素材別の特徴と選び方
- サイズと形のチェックポイント
- ジャージ・スウェット、日中の服で寝るときは
- ルームウェアとパジャマ、何が違う?
- 長く心地よく着るためのお手入れ
- よくある質問
寝るときの服装で大切な3つのこと
寝るときの服装は、「リラックスできること」「寝返りしやすいこと」「汗や温度に合っていること」の3つを満たすものを選びましょう。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、リラックスできる寝衣・寝具で眠ることがよい睡眠につながるとされ、以前の睡眠指針でも、寝衣は寝具や光・音と並んで睡眠に関わる環境の一つに挙げられています。
眠りに入るとき、体は手足から熱を逃がして、体の内部の温度(深部体温)を下げていきます。眠っている間にも汗をかき、寝返りをくり返します。こうした夜の体の動きを、服が邪魔しないことが基本です。
寝るときの服装 3つのチェック
- 肌ざわりがよく、着ていて気にならない(タグや縫い目、生地のチクチク感)
- 腕を上げる・ひざを曲げるといった動きでつっぱらない
- 季節や寝室の温度に合った生地の厚さで、汗を吸いやすい
パジャマに着替える3つの理由
パジャマに着替える一番の理由は、寝るための条件に合った服を、毎晩同じように用意できることです。日中の服は、外で過ごすための丈夫さや見た目を優先して作られています。一方パジャマは、横になって長い時間過ごすことを前提に、ゆとりのある形や肌ざわりのよい素材で作られています。
1. 一日の区切りをつけやすい
入浴して、パジャマに着替えて、明かりを落とす。毎晩同じ流れをくり返すと、「そろそろ寝る時間」という切り替えがしやすくなります。睡眠ガイドでも、寝床に入る前にリラックスする時間をとることがすすめられています。
2. 寝返りしやすい
寝返りには、体の同じ部分が圧迫され続けるのを防いだり、寝床の中の温度や湿気を調整したりする役割があるとされています。ゆとりのあるパジャマは、体の動きについてきやすいつくりです。
3. 汗や季節に合わせて素材を選べる
眠っている間にも汗をかくため、寝具には吸湿性・放湿性が大切とされています。パジャマも同じ考え方で、汗を吸いやすい素材や、季節に合った厚さを選べます。
素材別の特徴と選び方
パジャマの素材は、一年を通して使いやすいのは綿、春夏は通気性、秋冬は保温感を目安に選びます。同じ綿でも、織り方や編み方で肌ざわりや向いている季節が変わります。
| 素材・生地 | 肌ざわり | 向いている季節 | こんな人に |
| 天竺(綿のニット) | なめらかで薄手、よく伸びる | 春〜秋 | Tシャツのような着心地が好きな人 |
| ガーゼ・二重ガーゼ | やわらかく、ふんわり軽い | 春夏(二重ガーゼは通年) | 汗をかきやすい人、肌ざわり重視の人 |
| パイル | タオルのようにふっくら | 春夏・湯上がり | 汗をしっかり吸ってほしい人 |
| スムース | 表も裏もなめらかで厚みがある | 秋冬〜春 | ニットの伸びやかさとあたたかさが欲しい人 |
| フランネル | 起毛でふんわり、あたたかみがある | 秋冬 | 寒い季節に肌ざわりのよいあたたかさが欲しい人 |
| サテン | つるりとして光沢がある | 通年(素材による) | すべりのよさや見た目の華やかさを楽しみたい人 |
化学繊維のサテンは、綿に比べて汗を吸いにくいものがあります。汗をかきやすい人は、綿やシルクなど吸水性のある素材を選ぶか、季節を選んで使うとよいでしょう。素材ごとのお手入れは、素材の選び方もあわせてご覧ください。
サイズと形のチェックポイント
サイズは「普段の服と同じサイズで、動いてもつっぱらないゆとりがあるか」で判断します。横になると体の形が変わり、立っているときよりも肩や腰まわりに余裕が必要になります。
試着・購入前にチェック
- 肩・背中:腕を前に伸ばしたとき、背中がつっぱらない
- ウエスト:ゴムやひもが食い込まない。ゴム交換ができると長く使える
- 股上・ヒップ:ひざを曲げたとき、ヒップや太ももがきつくない
- 丈:パンツの裾が足にからまず、袖口がずり上がりすぎない
- 縫い目・タグ:寝たときに当たる背中や脇に、ごろつく縫い目や大きなタグがない
前開きとかぶり、どちらがいい?
前開きのシャツタイプは脱ぎ着しやすく、体調がすぐれないときや、授乳期・入院時にも使いやすい形です。かぶりタイプはボタンがないので、うつぶせや横向きで寝てもごろつきにくいのが特長です。寝る姿勢や着替えのしやすさで選びましょう。
ジャージ・スウェット、日中の服で寝るときは
ジャージやスウェットで寝ること自体は問題ありませんが、生地の厚さと袖口・裾の締めつけ感には気をつけましょう。厚手のスウェットは冬はあたたかい一方、暖房の効いた部屋や寝具を重ねたときには暑く感じることがあります。袖口や裾のリブがきつく感じる場合は、ゆとりのあるサイズや、リブのない形が向いています。
日中に着て外出した服やデニムなどの硬い生地は、寝返りのしにくさや肌ざわりの点から、寝るときにはあまり向きません。帰宅後はルームウェア、寝る前にパジャマ、と着替えると、一日の流れにも区切りがつけやすくなります。季節ごとの服装は季節別の寝るときの服装で紹介しています。
ルームウェアとパジャマ、何が違う?
ルームウェアは家で過ごす時間のための服、パジャマは寝るための服と考えると選びやすくなります。ルームウェアは、宅配便の受け取りやちょっとした外出にも対応できるよう、見た目やきちんと感を意識したデザインが多く、パーカーやワンピースなど形もさまざまです。パジャマは、横になって長い時間過ごすことを前提に、ゆとりのある形や、寝たときに当たりにくい縫い目・ボタンの位置などが考えられています。
もちろん、着心地のよいルームウェアをそのまま寝るときに着てもかまいません。その場合は、フードやひも、大きな飾りボタンなど、寝たときに頭や背中に当たるパーツがないかを確認しましょう。最近は、家で過ごす時間から寝るときまで着られるように作られたものも増えています。家の近所まで着ていけるワンマイルウェアとの違いや、パジャマの成り立ちについてはパジャマ・ルームウェアの歴史で紹介しています。
1日の流れで着分けると
- 帰宅後〜夕食:ルームウェア(来客や宅配にも対応しやすい)
- 入浴後〜就寝:パジャマ(肌ざわりと寝返りのしやすさを優先)
- 翌朝:着替えて、パジャマは洗濯へ
長く心地よく着るためのお手入れ
パジャマは毎晩汗を吸うので、こまめに洗えて乾きやすいものを2〜3組用意しておくと便利です。綿のガーゼやパイルは、洗うたびに少しずつふっくらとした風合いに変わっていくものもあります。洗濯表示を確認し、起毛素材やサテンは裏返してネットに入れて洗うと、毛玉やひっかけを防ぎやすくなります。洗濯表示の読み方は洗濯表示の見方をご覧ください。
よくある質問
寝るときはパジャマに着替えたほうがいいですか?
着替えるのがおすすめです。厚生労働省の睡眠ガイドでは、リラックスできる寝衣・寝具で眠ることがよい睡眠につながるとされています。寝るための服に着替えることで、寝返りのしやすさや汗・温度に合わせた素材を選びやすくなり、一日の区切りもつけやすくなります。
パジャマの素材は何がいいですか?
肌ざわりの好みと季節で選ぶのが基本です。一年を通して使いやすいのは吸水性のある綿で、春夏は通気性のよいガーゼや二重ガーゼ、秋冬は起毛したフランネルや厚みのあるスムースが向いています。汗をかきやすい人は、吸水性と通気性を優先してください。
パジャマのサイズはどう選べばいいですか?
普段の服と同じサイズを目安に、肩・胸まわり・腰まわりにゆとりがあり、腕や脚を動かしてもつっぱらないものを選びます。ウエストのゴムが食い込まないか、丈が長すぎて足にからまないかも確認しましょう。
ジャージやスウェットで寝てもいいですか?
寝てもかまいませんが、生地の厚さとフィット感に注意が必要です。厚手のスウェットは季節によっては暑すぎることがあり、裾や袖口のリブが締めつけに感じられることもあります。日中に着て外出した服は、着替えてから寝るほうが気持ちを切り替えやすいでしょう。
この記事に出てくる用語
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