このページでわかること
- 古代から2020年代まで、下着・靴下・ルームウェアの主な出来事を年代順に
- 「日本」の印がついた項目で、日本の下着の移り変わりもたどれる
- 年や起源に諸説ある出来事は、その旨を添えて紹介
もくじ
- 古代〜中世
- 16〜18世紀
- 19世紀
- 1900〜1945年
- 1945〜1969年
- 1970〜1999年
- 2000年以降
- よくある質問
年表は、記事「女性下着の歴史」「メンズ下着の歴史」「パジャマ・ルームウェアの歴史」「日本の下着の歴史」「靴下・ストッキングの歴史」の内容をもとにまとめています。日本の印がない項目は、主に欧米での出来事です。
古代〜中世
- 紀元前14世紀エジプトのツタンカーメン王の墓から、140枚を超える腰布が見つかる(発掘は1922年以降)。男性の下着の古い形を伝える。→メンズ下着の歴史
- 古代ギリシャ女性が胸に帯を巻く習慣があったことが、文学作品などから知られる。
- 4世紀ごろシチリア島のローマ時代の邸宅のモザイク画に、胸帯をつけた女性たちが描かれる。
- 7〜8世紀ごろ日本束帯の沓の下に、布製の「襪(しとうず)」を履く。正倉院に伝わる品からわかる。→靴下の歴史
- 中世ヨーロッパの男性が、ゆったりしたリネンの下ばき「ブレー」を紐で留めて着用する。
- 1221年ごろ日本『宇治拾遺物語』に「足袋」の言葉が見られる。古い足袋は革製だった。
- 15世紀オーストリアの城に、カップのついたリネンの下着が残される(2008年に発見)。「カップ付きの下着は19世紀から」という見方を覆す発見となる。
16〜18世紀
- 16世紀細い胴が流行し、芯の入った硬い胴衣が下着として広まる。コルセットの時代は19世紀末まで続く。
- 16世紀イタリアで、もとは男性用だった脚衣「ドロワーズ」を女性が着用し始める。
- 16世紀後半日本南蛮文化とともに、ポルトガル語に由来する「襦袢」が伝わる。
- 17世紀初め日本南蛮貿易で編んだ靴下が伝わり、「メリヤス足袋」と呼ばれる。
- 1657年以降日本明暦の大火の後、革の値上がりで木綿の足袋が広まったとされる。
- 17世紀後半日本水戸徳川家に伝わる木綿の長靴下が作られたと推定される。国内に残る靴下の中でも古いものの一つ。
- 元禄のころ日本長襦袢が現れる。江戸時代後期には半襦袢と長襦袢に分かれていく。
- 江戸時代日本男性の下着は「下帯(ふんどし)」、女性は「湯文字(腰巻)」が一般的。江戸時代前期までは、銭湯でもこれらをつけて入浴していた。→日本の下着の歴史
- 18世紀末〜19世紀初めインドに滞在した英国人男性が、ゆったりしたズボン「パジャマ」を室内着や寝間着として着る。→パジャマ・ルームウェアの歴史
19世紀
- 1801年ごろ英語で「pajama(pyjama)」の用例が見られるようになったとされる。語源はペルシャ語の「脚」と「衣服」。→パジャマとは
- 1850年代後半輪骨でスカートを大きく広げる「クリノリン」が登場。1860年代後半には廃れる。
- 1867年日本福沢諭吉『西洋衣食住』で、西洋の下ばきが「ヅローワルス」と紹介される。
- 1868年アメリカで上下一体の下着「ユニオンスーツ」の特許が取られる。もとは女性の服装改革として考えられ、のちに男性の下着として定着する。
- 1870年代スカートのふくらみが後ろに移り、「バッスル」の時代へ。同じころ、パジャマが英国に持ち帰られ、男性の寝間着として広まる。
- 1871年日本アメリカから編み機が輸入され、東京・築地で靴下の生産が始まる。
- 1880年ごろ日本落語家の「すててこ踊り」が評判になり、そのとき見えたひざ下丈の下ばきがステテコと呼ばれるようになったといわれる。
- 1881年英国で服装改革の団体が設立され、コルセットの締めつけすぎを批判する。
- 1883年日本鹿鳴館が開館。洋装の女性が現れるが、洋装の下着を使ったのはごく一部の人に限られた。
- 1893年アメリカで、胸を下から支える下着の特許が取られる。のちのワイヤー入りブラジャーの源流の一つとされる。
- 明治時代日本洋装が広がるにつれ、男性の下着がふんどしから猿股へと移っていく。足袋の留め具は、明治中ごろに紐から「こはぜ」へ。
1900〜1945年
- 1900年代初めアメリカで「brassiere(ブラジャー)」という言葉が女性の下着の意味で使われ始める。もとはフランス語で上半身を覆う胴衣のこと。
- 1914年アメリカでブラジャーの特許が2月12日に出願され、11月3日に登録される。近代的なブラジャーの原型として知られる。→女性下着の歴史
- 1910〜1920年代まっすぐなシルエットが好まれるようになり、コルセットの役割がブラジャーとガードルに分かれていく。
- 1920年代少年のような平らな胸が流行し、胸を押さえる帯状のブラジャーが使われる。スカート丈が短くなり、ショーツが定着。女性用のパジャマも登場する。
- 1920年日本雑誌に「腰巻をやめて活動に便利なズロースに」という記述が見られる。同じ年、小説に「パジャマ」の言葉が登場する。
- 1925年ゴム入りのボクシング用トランクスが作られたとされ、男性のトランクスの源流となる。
- 1930年代アルファベットで大きさを表すカップサイズが登場する(始まりの年や会社には諸説あり)。→カップサイズとは
- 1931年ワイヤー入りブラジャーの特許が取られる。今のワイヤーブラの形は1930年代に生まれ、1950年代に普及する。→ワイヤーとは
- 1932年日本東京・日本橋の百貨店で火災(白木屋火災)。ズロースが広まるきっかけになったと語られてきたが、その逸話が史実かどうかは疑問視されている。
- 1935年1月19日アメリカ・シカゴの百貨店で、ブリーフの原型とされる男性下着が発売され、初日に売り切れる。
- 1938年10月アメリカのデュポン社が合成繊維「ナイロン」を発表。
- 1939年2月サンフランシスコの国際博覧会で、ナイロンストッキングが一般に初めて披露される。
- 1940年5月15日ナイロンストッキングが全米で一斉発売され、数日で売り切れる。
- 1942年第二次世界大戦の影響で、ナイロンがパラシュートなどの軍需品に回され、ストッキングが品薄に。
1945〜1969年
- 1940〜1950年代円すい形のカップをステッチで形づくるブラジャーが流行。1950年代を代表するシルエットになる。
- 1950年日本今日のようなブラジャーが初めて売り出され、1950年代に普及する。戦後、洋装の下着が一般的になる。→日本の下着の歴史
- 1950年代中ごろ日本男性のブリーフが広まる。戦後、ふんどしは急速に使われなくなる。
- 1959年アメリカでパンティストッキングが発売される(考案者については複数の説がある)。→パンティストッキングとは
- 1960年代カナダで、胸元を深く見せるプッシュアップタイプのブラジャーが生まれる(開発年は資料により異なる)。
- 1960年代半ば継ぎ目のないパンティストッキングが作られ、ミニスカートの流行とともに広まる。
- 1968年日本国内でパンティストッキングの生産が始まり、ミニスカートとともに普及する。
- 1968年アメリカのミス・アメリカ会場前の抗議で、参加者がブラジャーなどをゴミ箱に捨てる。「ブラを燃やした」と伝えられることがあるが、実際には燃やしていないとされる。
1970〜1999年
- 1977年アメリカの女性3人が、運動向けのスポーツブラを考案。初期の代表的な製品として知られる。
- 1980年日本ブラジャーなどのファンデーションと靴下類のサイズを定めたJIS規格が制定される。
- 1980年代中ごろ日本男性下着の主流が、ブリーフからトランクスへ移り始める。
- 1987年日本JIS規格の改正で、ファンデーションと靴下類のサイズ規格が分かれる。
- 1990年代前半アメリカのファッションブランドの広告などを通じて、ボクサーパンツ(ボクサーブリーフ)が広まる。
- 1994年プッシュアップブラジャーの広告が話題となり、世界的なブームに。
- 1998年日本JIS規格が改正され、カップをAA〜Iの体型区分で定める。→カップサイズとは
- 1990年代後半日本男性下着の主流がボクサーパンツへ移っていく。
2000年以降
- 2010年代ブラレットやノンワイヤーブラが広がり、着け心地を重視する流れが強まる。
- 2020年代家で過ごす時間が増え、ルームウェアや、近所への外出にも着られるワンマイルウェアが注目される。
- 2023年日本JIS規格が改正され、ブラジャーにはバスト・アンダーバスト、ガードルにはヒップ・ウエストの寸法表示が加わる。
年表の見方
古い時代の出来事は、残された品物や絵、文献から推定されたものです。起源や年代に複数の説があるものは、本文でその旨を添えています。
よくある質問
ブラジャーはいつ生まれましたか?
胸を支える布や帯は古代から使われていました。2008年にはオーストリアの城で15世紀のカップ付きの下着が見つかっています。近代的なブラジャーの原型として有名なのは、1914年にアメリカで出願・登録された特許です。ただしそれ以前にも胸を支える下着の特許や考案があり、「世界初」と言い切れるものではありません。
日本で洋装の下着が広まったのはいつですか?
1920年代には洋装とともに洋装下着が着られ始めましたが、一般に広まったのは第二次世界大戦の後です。今日のようなブラジャーが日本で売り出されたのは1950年ごろで、1950年代に普及しました。
男性用のブリーフはいつ登場しましたか?
現在のブリーフの原型とされる製品は、1935年1月19日にアメリカ・シカゴの百貨店で発売されました。日本では1950年代の中ごろから広まり、その後トランクス、ボクサーパンツへと主流が移っていきました。
下着のサイズの決まりはいつできましたか?
日本では1980年に、ブラジャーなどのファンデーションと靴下類のサイズを定めたJIS規格が制定されました。その後、ファンデーションと靴下類の規格は分けられ、1998年、2023年に改正されています。
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