このページでわかること
- バストは乳腺と脂肪でできていて、筋肉ではないこと
- 昼・運動中・夜で下着を使い分ける考え方
- 姿勢の意識、お風呂上がりの保湿、サイズの見直し
- 変化に気づくための「ブレスト・アウェアネス」
もくじ
- バストは乳腺と脂肪でできている
- 昼はサイズの合ったブラで包む
- 運動するときはスポーツブラで揺れを抑える
- 夜はナイトブラで、寝ている間もやさしく包む
- 姿勢を意識すると、胸元の見え方が変わる
- お風呂上がりは、肌をやさしく保湿する
- 下着のサイズと傷みを、定期的に見直す
- 変化に気づくための「ブレスト・アウェアネス」
- よくある質問
バストは乳腺と脂肪でできている
バストは主に乳腺と、それを包む脂肪でできていて、筋肉ではありません。胸の筋肉(大胸筋)はバストの下にあり、バストはその上にのっているつくりです。
乳腺と脂肪の割合は人によって違い、年齢や出産・授乳などによっても変わります。年齢を重ねると乳腺が減り、脂肪の割合が増えていくことも知られています。また、乳腺を支えてバストを胸の土台につなぎとめている組織は「クーパー靱帯」と呼ばれます。やわらかい組織で、バストが自然に動けるようになっています。
バストの形の変化については、研究で年齢・体重・妊娠の回数・喫煙などとの関わりが報告されています。毎日の下着で体の形が変わるわけではありませんが、そのときどきの場面に合った下着で、バストを心地よく包んであげることは、毎日できる身近なケアです。
昼はサイズの合ったブラで包む
昼のケアの基本は、サイズの合ったブラを選ぶことです。カップが小さいと脇や上辺にお肉がはみ出し、大きいとカップが浮いてバストが中で動きやすくなります。
ブラのサイズはトップバストとアンダーバストの差で決まるカップサイズと、アンダーのサイズの組み合わせです。体型は少しずつ変わるので、「ずっと同じサイズ」のつもりでも、合わなくなっていることがあります。
サイズが合っていないかもしれないサイン
- カップの上や脇からお肉がはみ出す
- カップとバストの間にすき間ができる
- 肩ひもがよく落ちる、または肩に食い込む
- アンダーベルトが背中で上がってしまう
当てはまるものがあれば、ブラのサイズが合っていないサインやサイズの測り方とサイズ表で確かめてみてください。
運動するときはスポーツブラで揺れを抑える
ウォーキングやランニングなど体を動かすときは、揺れを抑えるスポーツブラがおすすめです。運動中のバストは思った以上に大きく動いています。
英国ポーツマス大学の乳房健康研究グループの研究では、走っているときのバストは上下だけでなく左右や前後にも動き、8の字を描くように揺れることが報告されています。Dカップの女性を対象にした研究では、支えがない状態の上下の動きは、歩くときで約4cm、走るときで約15cmにもなりました。ブラで支えると揺れは小さくなり、揺れの速さは不快感と関係していたとされています。
揺れが気になって運動を楽しめない、ということがないように、運動の強さに合ったスポーツブラを選びましょう。
夜はナイトブラで、寝ている間もやさしく包む
寝るときには、寝返りのときの揺れや横流れをやさしく抑えて、バストを包むナイトブラを取り入れるのもひとつの方法です。昼のブラを外したまま寝ると、寝返りのたびにバストが左右に流れたり、動いたりするのが気になる人もいます。
ナイトブラは、横になったときの姿勢に合わせて作られた夜用のブラです。ノンワイヤーで締めつけ感が少なく、脇まで包む形や幅の広いアンダーなど、着けたまま休みやすい工夫がされています。「寝ている間もバストが包まれている」という安心感があるのも、夜の下着ならではの心地よさです。
ナイトブラを選ぶときのポイント
- 寝返りをしても、ずれたりずり上がったりしにくいサイズ
- 横流れが気になる人は、脇までしっかり包む脇高のタイプ
- 締めつけ感が少なく、肌ざわりのよい素材
- 洗い替えを考えて2〜3枚あると続けやすい
ナイトブラの役割やタイプ別の選び方はナイトブラのメリットと選び方で詳しく紹介しています。
姿勢を意識すると、胸元の見え方が変わる
バストのケアとあわせて意識したいのが姿勢です。猫背になると胸元が内側に入り、バストの位置が下がって見えやすくなります。
スマホやパソコンを見る時間が長いと、肩が前に出て背中が丸くなりがちです。ときどき肩を回したり、胸を開いたりして、背すじを伸ばす時間をつくりましょう。胸を開くストレッチは、姿勢を意識するきっかけにもなります。お風呂上がりに取り入れやすいストレッチはお風呂の入り方と、お風呂上がりのやさしいストレッチで紹介しています。
なお、胸の体操やストレッチでバストそのものが大きくなるという根拠は見つかっていません。あくまで姿勢や肩まわりのための習慣として取り入れてください。
お風呂上がりは、肌をやさしく保湿する
お風呂上がりは、デコルテやバストまわりの肌もやさしく保湿してあげましょう。ふだん服や下着に包まれている部分は、乾燥していても気づきにくいところです。
タオルでこすらずに水気を押さえるように拭き、乾燥が気になるところには、肌に合ったボディ用の保湿剤を手のひらでなじませます。強くもんだり引っぱったりする必要はありません。肌に赤みやかゆみが出たときは使うのをやめ、気になる場合は医療機関に相談してください。
保湿のあとは、汗が引いてからナイトブラやルームウェアを身につけると、さらっと心地よく過ごせます。
下着のサイズと傷みを、定期的に見直す
ブラは、サイズと傷みを定期的に見直すことも大切です。洗濯をくり返すと、アンダーベルトや肩ひものゴムが少しずつ伸びて、最初のように支えられなくなっていきます。
アンダーがゆるくなった、肩ひもを一番短くしても落ちる、カップの形がくずれてきた、といったサインがあれば買い替えどきです。目安は下着の買い替えの目安にまとめています。ナイトブラも同じように、ゆるんできたら新しいものに替えましょう。
変化に気づくための「ブレスト・アウェアネス」
バストのいたわりでもうひとつ大切なのが、日ごろから自分のバストの状態を知っておくことです。厚生労働省は、乳房を意識する生活習慣「ブレスト・アウェアネス」をすすめています。
自分の乳房の状態を知る
着替えや入浴のときに、ふだんの乳房の形や感触を意識してみる。
乳房の変化に気をつける
しこりやへこみ、皮膚の変化、乳頭からの分泌など、いつもと違うところがないかに気をつける。
変化に気づいたらすぐ医師に相談する
次の検診を待たずに、医療機関を受診する。
40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
マンモグラフィによる検診を定期的に受ける。
以前は「毎月決まった日にしこりを探す」セルフチェックが知られていましたが、今は特別な方法でしこりを探すより、ふだんの状態を知り、変化に気づくことが大切とされています。下着の着替えのときは、自分のバストに目を向けるよいタイミングです。
ご注意
この記事は、下着選びと生活習慣についての一般的な情報です。乳房の痛みやしこりなど気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。
よくある質問
バストケアとして、まず何から始めればよいですか?
まずは今のブラのサイズが合っているかを確かめることから始めましょう。サイズの合った下着でバストを包むことが、昼も夜も毎日できるいちばん身近なケアです。測り方は下着の選び方ガイドのサイズ表で確認できます。
ナイトブラは毎晩着けたほうがよいですか?
着け心地が合うなら、毎晩の習慣にしやすいアイテムです。ナイトブラは寝返りのときの揺れや横流れをやさしく抑えて、寝ている間もバストを包むためのブラです。締めつけを感じて眠りにくい場合は、サイズやタイプを見直してみてください。
胸のストレッチや体操でバストは大きくなりますか?
胸の体操でバストそのものが大きくなるという根拠は見つかっていません。バストは乳腺と脂肪でできていて、筋肉はその下にあるためです。胸を開くストレッチは、姿勢を意識したり、肩まわりをほぐしたりするきっかけとして取り入れるのがおすすめです。
自分でしこりを探すセルフチェックは毎月したほうがよいですか?
現在は、決まった日にしこりを探すより「ブレスト・アウェアネス」という考え方がすすめられています。日ごろから自分の乳房の状態を知り、変化に気づいたらすぐ医療機関に相談すること、40歳になったら2年に1回乳がん検診を受けることが大切です。
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