2026.10.21
秋の肌のかゆみ|乾燥する季節に肌着を見直す
秋が深まってくると、背中や腰がなんとなくかゆい。お風呂上がりに脚をかいている。夏には気にならなかったのに、この時期になると急に始まる。そんな覚えのある方は少なくないはずです。原因は空気の乾燥ですが、そこに肌着の当たりが重なると症状が強く出ます。今回は下着通販のSHIROHATOが、乾燥する季節の肌着の選び方を、素材と縫い目の観点からご紹介します。
肌の手入れの話はよく見かけますが、一日中肌に触れているものを見直すという発想はあまり語られません。
乾燥するとなぜ肌着が気になるのか
秋から冬に向けて、空気の湿度は下がっていきます。湿度が下がると肌の表面から水分が奪われ、皮膚の一番外側にある層がめくれたり隙間ができたりします。
この状態になると、それまで平気だった刺激に反応するようになります。同じ肌着を着ていても、夏は何も感じなかったのに秋になるとかゆい。これは肌着が変わったからではなく、肌の状態が変わったからです。
刺激になるものは主に3つあります。生地そのものの当たり、縫い目やタグの段差、そして摩擦です。とくに摩擦は見落とされがちですが、一日のあいだに肌と生地は数千回すれ合っています。
さらに秋は、汗と乾燥が同時に来ます。日中は汗をかき、夕方には乾く。この繰り返しが肌の水分を奪う方向に働きます。汗をかいたまま放置すると、汗に含まれる成分が刺激になることもあります。
つまり乾燥期の肌着に求められるのは、「当たりがやわらかい」「段差が少ない」「汗を残さない」の3点です。順に見ていきましょう。
乾燥期に選びたい肌着
01.綿100%を基本に
肌に接する一枚目は、綿100%を基本に考えてください。綿は繊維の断面がなめらかで、肌への当たりがやわらかい素材です。化学繊維に比べて摩擦による刺激が出にくいという特徴があります。
もうひとつ、綿は静電気を起こしにくい素材でもあります。乾燥した時期に化繊のインナーを着てニットを重ねると、静電気で生地が肌に張りつき、それが摩擦を増やします。綿を一枚目にするだけで、この連鎖を切れます。
グンゼ GUNZE 快適工房 長袖 U首 シャツ メンズ インナー 綿100% Uネック 日本製 抗菌防臭(¥1,408):綿100%の長袖U首シャツ。日本製で抗菌防臭の加工がされています。U首は襟のあきが深いので、首まわりの生地の当たりが少なくてすみます。首がかゆくなりやすい方に向いています。
グンゼ GUNZE 快適工房 長袖 丸首 シャツ メンズ インナー 綿100% クルーネック 日本製 抗菌防臭(¥1,408):同じシリーズの長袖丸首シャツ。首まわりまで覆いたい方はこちら。綿100%で肌当たりがよく、乾燥期の一枚目として長く使えます。
グンゼ GUNZE ワイジー YG コットン100% Vネック Tシャツ メンズ 定番 ベーシック オールシーズン(¥968):綿100%のVネックTシャツ。定番のベーシックな作りで、価格も抑えられているので枚数をそろえやすい一枚です。毎日替えられる枚数を持っておくことも、乾燥期の対策になります。
綿にも織り方や編み方の違いがあります。表面がなめらかな天竺編みは肌当たりが穏やかで、凹凸のある鹿の子は通気に優れます。乾燥期にかゆみが出る方は、まず表面のなめらかなものから試してみてください。
02.縫い目とタグの段差を減らす
生地が良くても、縫い目やタグが当たっていればそこがかゆくなります。首の後ろ、脇、脇腹。かゆくなる場所が決まっている方は、一度そこに縫い目が来ていないか確認してみてください。
縫い代を折り返さずに裁ち切りで仕上げた「カットオフ」という仕様があります。襟や袖口の段差が少ないので、そこが当たってかゆくなるのを防げます。もともとは見た目のために作られた仕様ですが、肌への当たりという点でも利点があります。
グンゼ YG NextRA+ カットオフ クルーネック ロングスリーブシャツ メンズ 天然発熱 インナー GUNZE ワイジー ネクストラ(¥1,617):カットオフのクルーネックロングスリーブシャツ。縫い代の段差が少ないので、襟や袖口の当たりが気になる方に向いています。天然発熱の綿を使っているので、秋から冬にかけて使えます。
03.下着も見直す
上半身ばかり気にしていて、意外に見落とされるのが下半身です。ゴムの当たる腰まわり、脚の付け根、おしり。ここは一日中生地が動いているので摩擦が多い場所です。
乾燥期にかゆみが出やすい方は、下着も綿100%のものに替えてみてください。とくにゴムの締めつけが強いものは、その部分の摩擦が増えます。
グンゼ GUNZE 快適工房 フィットボクサーパンツ メンズ 前あき 綿100% 抗菌防臭 日本製(¥1,056):綿100%のフィットボクサーパンツ。前開きで日本製、抗菌防臭の加工がされています。脚の付け根や腰まわりの当たりが気になる方は、まずここを綿に替えてみてください。
グンゼ GUNZE ボディワイルド BODY WILD VネックTシャツ メンズ 2枚組 抗菌防臭 綿100% 半袖(¥1,408):綿100%のVネックTシャツ2枚組。抗菌防臭の加工がされています。2枚組なので、毎日替える枚数をそろえるのに向いています。
肌着の洗い方も影響する
素材を替えてもかゆみが変わらない場合、洗濯を見直してみてください。洗剤が生地に残っていると、それが刺激になることがあります。
よくあるのが、洗剤の入れすぎです。規定量より多く入れても汚れ落ちは良くなりません。すすぎで落としきれない分が生地に残ります。肌着だけすすぎを1回増やすという方法も有効です。
柔軟剤も、量が多いと肌に合わないことがあります。柔軟剤は繊維の表面をなめらかにするものなので摩擦を減らす方向には働きますが、成分が肌に合わない場合は逆効果になります。一度使わずに洗ってみて、変化があるか確かめてみてください。
乾燥機の高温も、綿の風合いを固くします。何度も乾燥機にかけた肌着が、新品のときよりガサガサしていると感じたら、それが当たりの原因になっている可能性があります。
そして、傷んだ肌着は替える。これがいちばん効きます。毛玉ができた生地は表面が硬くなっていて、摩擦が増えます。「そろそろかな」と思ったら替えるほうが、肌のためには確実です。
洗濯槽そのものの汚れも、意外な原因になります。槽の内側に洗剤のかすや汚れがたまっていると、それが洗濯物に付着します。数か月洗っていない場合は、一度洗濯槽の掃除をしてから肌着の当たりが変わるか見てみてください。
干し方も影響します。乾く前に取り込んで畳んでしまうと、生地に湿気が残ってにおいの原因になります。においがある生地は、それ自体が刺激になることがあります。秋は乾きにくいので、しっかり乾かしてからしまってください。
やってしまいがちな3つのこと
ひとつめは、かゆいから厚着することです。厚着すると汗をかきます。汗をかいたまま乾けば、肌の水分はさらに奪われます。乾燥期は厚着より枚数の調整で対応してください。
ふたつめは、熱いお風呂に長く入ることです。寒くなると湯の温度を上げたくなりますが、熱いお湯は肌の油分を落としてしまいます。出たあとに肌着を着るとき、乾いた肌に生地が当たることになります。
みっつめは、同じ肌着を続けて着ることです。一度着た肌着には汗の成分が残っています。洗わずに続けて着ると、その成分が刺激になります。肌がかゆい時期は、毎日替えるだけでも変わります。
よっつめとして、タグを無理に切り取るのも避けてください。中途半端に切ると硬い切れ端が残り、前より当たるようになります。切るなら根元まで。あるいは最初からタグが表側にあるものや、プリント表示のものを選ぶほうが確実です。
部屋の湿度にも触れておきます。暖房を入れると室内の湿度はさらに下がります。肌着を替えても改善しない場合は、室内の湿度が40%を下回っていないか一度測ってみてください。生地ではなく環境が原因という場合もあります。
なお、赤みや湿疹が出ている場合は肌着の問題ではないかもしれません。症状が続くときは皮膚科で相談してください。ここで書いているのは、あくまで「乾燥による当たりを減らす」という範囲の話です。
かゆくなる場所から原因を探す
同じ「かゆい」でも、かく場所によって原因が違います。どこをかいているかで、見直すものが決まります。
かゆみの出る場所と、考えられる原因| かゆい場所 | 考えられる原因 | 見直すところ |
|---|
| 背中・脇腹 | 乾燥、生地のこすれ | 綿混に替える、柔軟剤を減らす |
| 首のうしろ | タグ、縫い目 | タグレス・外縫いを選ぶ |
| ウエストのゴム位置 | 締めつけ | サイズを一つ上げる |
| すね・太もも | 空気の乾燥 | 下半身にもインナーをはく |
| 全身 | 洗剤の残り | すすぎを1回増やす |
見落とされやすいのがウエストのゴムです。体型が変わっていないつもりでも、同じ下着を長く使うとゴムが硬くなって当たりが強くなります。
01.洗い方を変えるだけで改善することがある
肌着を買い替えなくても、洗い方で変わることがあります。効果が出やすい順に、①すすぎを増やす ②柔軟剤を減らす ③洗剤の量を守る、です。
柔軟剤は繊維をコーティングするため、入れすぎると綿の吸水性が落ちます。汗を吸わなくなった肌着は、汗が肌に残ってかゆみの原因になります。
新品の肌着は、一度洗ってから着ると肌あたりが変わります。製造や輸送でついた糊が落ちるためです。
よくある質問
Q. 化学繊維のインナーは乾燥肌に向きませんか?
A. 吸湿発熱の素材は体の水分を吸うため、乾燥が気になる方には合わないことがあります。綿混のものを選ぶか、綿の肌着を下に一枚着ると軽減できます。
Q. 静電気もかゆみの原因になりますか?
A. なります。化学繊維どうしを重ねると静電気が起きやすくなり、ほこりを引き寄せて刺激になります。あいだに綿を一枚挟むと軽減されます。
Q. かゆみが続くときはどうすれば?
A. 肌着や洗い方を見直しても改善しない場合、赤みや湿疹をともなう場合は、皮膚科で相談してください。この記事の内容は衣類側からできる工夫であって、治療ではありません。
まとめ|一日中触れているものから見直す
秋の肌のかゆみは、空気が乾いて肌が刺激に弱くなることから始まります。そこに生地の当たり、縫い目の段差、摩擦が重なって症状として出ます。
対策は、一枚目を綿100%にする、縫い目の段差が少ないものを選ぶ、下着も一緒に替える、毎日洗って替える。この4つです。どれも大がかりなことではありません。
肌の手入れをしていてもかゆみが続くという方は、一日中肌に触れているものを一度見直してみてください。
SHIROHATOでは、綿100%の肌着からカットオフ仕様のインナーまで幅広くそろえています。肌当たりで選びたいときにご活用ください。