2026.10.19
髪も服もパチパチ|子ども服の静電気を減らす
セーターを脱がせたら髪が逆立った。タイツをはかせるとスカートが張りつく。車のドアに触った瞬間に泣いてしまった。秋から冬にかけて、子どもの服まわりで起きるパチパチは、実は素材の組み合わせを変えるだけでかなり減らせます。今回は下着通販のSHIROHATOが、静電気が起きる仕組みと、肌着やタイツの選び方で減らす方法をご紹介します。
静電気は乾燥が原因だと思われがちですが、本当の原因は「何と何を重ねているか」にあります。
静電気は素材の組み合わせで起きる
静電気は、2つのものがすれ合ったときに、一方から他方へ電気を持つ小さな粒が移動することで起きます。どちらに移動しやすいかは素材によって決まっています。
大事なのは、この移動の起きやすさに順番があるということです。順番が離れている素材同士を重ねると、電気が大きく偏って静電気が強くなります。逆に、順番が近い素材同士なら偏りが小さくてすみます。
たとえば、ウールのセーターとポリエステルのインナー。この組み合わせは順番が大きく離れているので、脱ぐときに強い静電気が起きます。
では乾燥は関係ないのか。関係します。空気に湿気があると、たまった電気が空気中の水分を通じて逃げていきます。乾燥するとその逃げ道がなくなるので、たまった電気がそのまま残ってパチパチするわけです。
子どもの場合、大人より静電気を強く感じることがあります。体が小さいぶん電気がたまりやすく、また走り回るので摩擦の回数そのものが多いためです。
つまり対策は2つの方向からできます。偏りを小さくする組み合わせを選ぶこと。そして電気を逃がしやすい状態をつくることです。
静電気を減らす服の組み合わせ
01.一枚目を綿にする
いちばん簡単で効果が分かりやすいのが、肌に接する一枚目を綿にすることです。
綿は水分を含みやすい素材です。含んだ水分が電気の逃げ道になるので、綿を一枚目にするだけで肌に電気がたまりにくくなります。化繊のインナーの上にウールを重ねるのが最悪の組み合わせで、綿を挟むとそれが緩和されます。
ガロー Garau 袖口リブ 長袖シャツ 3枚組 キッズ ジュニア 男児 ボーイズ 男の子 100 110 120 130 140 150 160 170(¥1,478):袖口がリブになった綿の長袖シャツ3枚組。ウールやフリースの上着を着る日の一枚目に。3枚組なので毎日替えられる枚数がそろいます。
02.タイツは制電加工か綿混を選ぶ
静電気がいちばん困るのが足元です。タイツとスカートが張りつく、裏地にまとわりつく。本人が気にして歩きにくくなることもあります。
タイツは化繊で作られていることが多いので、静電気が起きやすい部位です。選ぶときは、制電の加工がされたものか、綿が混じっているものを探してみてください。
アツギ ATSUGI スクールタイム タイツ 80デニール 2足組 キッズ ジュニア 発熱 あったか(¥990):80デニールのキッズタイツ2足組。発熱・あったかタイプの薄手で、秋のあいだから使えます。2足組なので洗い替えがそろいます。
アツギ ATSUGI スクールタイム タイツ 110デニール キッズ ジュニア 発熱 あったか(¥770):110デニールのキッズタイツ。80デニールより厚みがあるので、寒さが増してきた11月以降の足元に。
くろぱん KUROPAN スパッツ オーバーパンツ 5分丈 キッズ ジュニア 女の子 のび~る綿混 無地(¥792):のび〜る綿混のスパッツ 5分丈。綿が混じっているので静電気が起きにくく、スカートの下にはいて張りつきを防ぐという使い方ができます。
03.裏起毛は綿混のものを
裏起毛は暖かい反面、静電気が起きやすい素材でもあります。毛羽立った表面が肌や上の服とすれるので、摩擦の回数そのものが多くなります。
裏起毛を選ぶなら、綿が混じっているものを選んでください。化繊100%の裏起毛より静電気が起きにくく、肌当たりもやわらかくなります。
くろぱん 綿混裏起毛レギンス 10分丈 キッズ あったか 吸湿発熱 おなからくらく スクール ジュニア 学校 学生 女の子 okamoto(¥1,056):綿混の裏起毛レギンス10分丈。吸湿発熱でおなかまわりがゆったりしています。綿が混じっているので、化繊だけの裏起毛より静電気が起きにくいつくりです。
04.部屋着は静電気防止の加工を確認する
家のなかで着るものも見ておきたいところです。もこもこした部屋着は暖かいですが、動くたびに摩擦が起きるので静電気の発生源になります。
最近は静電気防止の加工がされた部屋着もあります。お子さまが嫌がるほどパチパチする場合は、こうした加工の有無を確認してみてください。
なまけmoco 着る毛布 ルームウェア キッズ 部屋着 ファスナー フード 猫耳 もこもこ 静電気防止加工 あったか(¥4,180):着る毛布タイプのキッズ用ルームウェア。静電気防止の加工がされているので、もこもこした素材でもパチパチしにくいつくりです。前がファスナーで開くので自分で脱ぎ着できます。
生活のなかでできること
素材を変えるのと合わせて、環境も整えておくと効果が上がります。いちばん効くのは湿度です。
部屋の湿度を50%前後に保つと、静電気はかなり起きにくくなります。加湿器がなくても、洗濯物を室内に干す、洗面器に水を張って置くといった方法でも上がります。秋は洗濯物が乾きにくいので、室内干しは一石二鳥です。
脱ぐときの工夫もあります。セーターを脱ぐ前に、手で壁や木製の家具に触っておくとたまった電気が逃げます。金属のドアノブに直接触るとパチッときますが、木や壁なら痛みなく逃がせます。
洗濯で柔軟剤を使うのも有効です。柔軟剤は繊維の表面をなめらかにして摩擦を減らすので、静電気が起きにくくなります。ただし肌が弱いお子さまの場合は、肌の様子を見ながら量を調整してください。
乾燥機の使いすぎには注意してください。高温で乾かすと生地の水分が完全に抜けるので、静電気が起きやすい状態になります。静電気が気になる時期は、自然乾燥のほうが向いています。
子どもが嫌がるときの対応
静電気は痛みを伴うので、一度こわい思いをすると着替えそのものを嫌がるようになることがあります。
その場合は、まず嫌がっている場面を特定してください。セーターを脱ぐとき、タイツをはくとき、車に乗るとき。場面が分かれば、そこだけ対策すれば済みます。
セーターを脱ぐときが問題なら、一枚目を綿にして脱ぐ前に壁に触らせる。タイツなら綿混のものに替える。車なら降りる前に座面に触りながら降りる。場面ごとに方法が違います。
髪が逆立つのを気にする年齢になっていたら、髪と帽子の素材の組み合わせも見てみてください。ニット帽をかぶって脱いだ瞬間に逆立つ場合、帽子の裏地が原因になっていることがあります。
着替えの順番を変えるだけで解決することもあります。セーターを先に脱いでから肌着を脱ぐのではなく、上から順にゆっくり脱がせる。勢いよく脱ぐと摩擦が一度に起きるので、ゆっくり動かすだけでパチパチが弱まります。
冬用の上着も見てみてください。中綿にポリエステルを使ったものは静電気が起きやすく、脱ぐときに下に着ているものを引き上げます。上着の内側と肌着の素材を近づけておくと、この引き上げも起きにくくなります。
素材の組み合わせ早見表
静電気は、異なる種類の素材がこすれ合うと起きやすくなります。起きやすい組み合わせを避けるだけで、体感はかなり変わります。
重ねたときに静電気が起きやすい組み合わせ| 下に着るもの | 上に着るもの | 起きやすさ |
|---|
| 綿 | 綿 | 起きにくい |
| 綿 | ウール | やや起きる |
| 綿 | ポリエステル | やや起きる |
| ポリエステル | ウール | 起きやすい |
| アクリル | ポリエステル | 起きやすい |
表のとおり、化学繊維どうしの組み合わせがいちばん起きます。裏起毛のインナーにフリースを重ねる、という冬によくある組み合わせが、ちょうどこれに当たります。
対策は単純で、あいだに綿の肌着を一枚挟むことです。綿は水分を含みやすく、電気を逃がしてくれます。一枚増えるぶん暖かくもなるので、一石二鳥です。
01.湿度を上げるほうが早いこともある
衣類を変えるより、部屋の湿度を上げるほうが早く効く場合があります。湿度が40%を下回ると静電気は急に起きやすくなります。
加湿器がなければ、洗濯物を室内に干すだけでも湿度は上がります。秋は乾燥と静電気が同時に始まる時期なので、肌の乾燥対策と静電気対策を兼ねられます。
よくある質問
Q. 柔軟剤を使えば静電気は防げますか?
A. ある程度は防げます。柔軟剤は繊維の表面をなめらかにして摩擦を減らすためです。ただし入れすぎると綿の吸水性が落ちて汗を吸わなくなるので、規定量を守ってください。
Q. 静電気で髪が広がるのを防ぐには?
A. 衣類側では、頭からかぶる服の素材を見直すのが効きます。アクリルやポリエステルのニットを脱ぎ着するときに起きやすいので、綿混のものを選ぶと落ち着きます。
Q. パチッとするのを子どもが怖がります
A. ドアノブなどに触れる前に、手のひら全体で壁や木の家具に触れてから触ると、放電がゆるやかになって痛みを感じにくくなります。「先にここを触ってからね」と教えてあげてください。
まとめ|綿を一枚挟むだけで変わる
静電気は乾燥だけの問題ではなく、素材の組み合わせで起きるものです。順番が離れた素材同士を重ねると強く出ます。
対策の順番は、肌に接する一枚目を綿にする、タイツは制電加工か綿混を選ぶ、裏起毛も綿混のものにする、部屋の湿度を50%前後に保つ。この4つです。
お子さまが嫌がる場合は、どの場面で起きているかを特定してからそこだけ対策してください。全部を変える必要はありません。
SHIROHATOでは、綿の肌着から綿混のタイツ・レギンスまでそろえています。静電気が気になる時期の組み合わせを考えるときにご活用ください。